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臨床試験の被験者、個別データ共有に伴うリスクを懸念

2018年7月26日  New England Journal of Medicine

米国の大学病院3施設で臨床試験に登録した被験者771例を対象に、患者個別データ共有のリスクに対する意識を構造的調査で検討した。 その結果、データ共有による悪影響は利益を上回ると回答した被験者は8%未満で、93%が大学の科学者との共有、82%が営利企業の科学者との共有を認める可能性が非常に高い、またはどちらかと言えば高いと回答した。訴訟でのデータ使用を除き、使用目的により共有の意思が変化することはなかった。最も多かった懸念は、データ共有のために他の人が臨床試験登録を躊躇する可能性(37%)で、データがマーケティング目的で使用される可能性(34%)、データ窃盗の可能性(30%)がそれに続いた。...