受胎前後の父親の抗うつ薬使用、出生児の有害転帰と関連せず
2018年7月30日
British Medical Journal
父親の抗うつ薬使用と出生児の有害転帰の関連をスウェーデンの全国前向き観察コホート研究で検討。受胎時期(受胎前後4週間)に父親が抗うつ薬を使用した児3983例、抗うつ薬不使用の父親の児16万4492例、在胎期間中(受胎4週間後から出産まで)に父親が抗うつ薬使用を開始した児2033例を対象とした。 その結果、ロジスティック回帰分析では、在胎期間中の父親の抗うつ薬使用は不使用と 比較して、早産(調整オッズ比0.91、95%CI 0.79-1.04)および奇形(同1.06、0.90-1.26)との関連は示されなかった。Cox回帰分析では、在胎期間中の父親の抗うつ薬使用と出生児の自閉症(同1.13、0.84 - 1.53)および知的障害(同0.82、0.51 - 1.31)との関連は示されなかった。在胎期間中に父親が抗うつ薬使用を開始した児は抗うつ薬不使用の父親の児と比べ、知的障害の調整ハザード比が上昇した(同1.66、1.06 - 2.59)が、その他の転帰は同等だった。...
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