csDMARDが奏効しない関節リウマチ、upadacitinib併用で疾患活動性抑制

従来型合成疾患修飾性抗リウマチ薬（csDMARD）が奏効しないで効果が不十分な中等症ないし重症活動性関節リウマチ患者661例を対象に、csDMARDに併用したヤヌスキナーゼ1選択的阻害薬upadacitinib投与の有効性と安全性を多国籍多施設二重盲検無作為化第III相試験で検討した（SELECT-NEXT試験）。 その結果、投与12週時、ACR20（米国リウマチ学会の基準で20％改善）を達成した患者の割合は、upadacitinib 15mg群64％、30mg群66％、プラセボ群36％だった（各用量 vs. プラセボのP＜0.0001）。DAS28-CRP（C反応性蛋白を用いた28関節の疾患活動性スコア）3.2以下を達成したのは、15mg群48％、30mg群48％、プラセボ群17％だった（各用量vs.プラセボのP＜0.0001）。感染症の発生頻度は、upadacitinib投与患者（15mg群29％、30mg群32％）の方がプラセボ投与患者（21％）よりも高かった。...