1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児DKAへの輸液、NaCl濃度と注入速度の違いは予後に影響なし

小児DKAへの輸液、NaCl濃度と注入速度の違いは予後に影響なし

2018年8月2日  New England Journal of Medicine

糖尿病ケトアシドーシス(DKA)を発症した患児1255例(DKAエピソード1389件)を対象に、静脈内輸液の注入速度および塩化ナトリウム(NaCl)含有量の神経学的転帰への影響を無作為化比較試験で検証(PECARN DKA FLUID試験)。対象を2×2要因デザインにより、塩化ナトリウム濃度を0.9%または0.45%、注入速度を高速または低速とする4群に無作為に割り付けた。 その結果、全例の治療時グラスゴー昏睡尺度(GCS)スコア14未満発生率は3.5%、臨床的に明らかな脳損傷発生率は0.9%だった。GCSスコア14未満の発生率および持続時間、GCSスコア低下度、短期記憶検査結果、臨床的に明らかな脳損傷発生率に有意な群間差は見られなかった。...