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デキサメタゾン、COPD患者の急性高山病予防効果見られず

2018年8月2日  Chest

標高800m未満に居住する軽度ないし中等度の慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者118例を対象に、健常者の急性高山病(AMS)予防に使用されるデキサメタゾンの有効性を二重盲検プラセボ対照無作為化試験で検討した。 その結果、主要評価項目に規定した高地(標高3100m)滞在中のAMSまたはARAHE(高度に関連した健康への悪影響)の発生率は、デキサメタゾン群22%、プラセボ群24%と有意差は認められなかった(カイ二乗統計量P=0.749)。一方で、高度上昇に起因するPaO2の低下は、デキサメタゾン群の方がプラセボ群よりも軽減した(平均群間差+0.4kPa、95%CI 0.0-0.8、P=0.028)。...