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眼動注化学療法、血管イベント発生率は減少傾向

2018年8月3日  Ophthalmology

米国で1次治療として片側動注化学療法(IAC)を実施した網膜芽細胞腫患者76例(76眼)を対象に、IAC後の眼血管イベント危険因子を後ろ向きコホート研究で検討。IACにはメルファラン、topotecan、カルボプラチンを用いていた。IAC誘発眼血管イベント発生率を主要評価項目に規定した。 2009-11年と2012-17年の治療記録を比較した結果、周辺部網膜虚血、硝子体出血、網膜下出血、網膜分枝静脈閉塞症、脈絡膜虚血、眼動脈の攣縮/閉塞などの眼血管イベント発生率の経時的減少が見られた(1眼当たりの発生率59% vs. 9%、注入1回当たりの発生率23% vs. 3%、P<0.01)。イベント発生率は患者の年齢、腫瘍径および腫瘍厚、薬剤の累積投与量とは相関しなかった。...