チオ硫酸NaがCDDP誘発聴覚障害予防に有効
2018年8月6日
New England Journal of Medicine
標準リスクの肝芽腫小児患者101例を対象に、シスプラチン(CDDP)を用いた化学療法後の聴覚障害予防および緩和に対するチオ硫酸ナトリウムの効果を検討した(SIOPEL 6試験)。 その結果、Brockグレード1以上の聴覚障害発生率はシスプラチン単独群63%、シスプラチン+チオ硫酸ナトリウム併用群33%だった(相対リスク0.52、95%CI 0.33-0.81、P=0.002)。追跡期間中央値52カ月での3年無イベント生存率は併用群82%、シスプラチン単独群79%、3年全生存率はそれぞれ98%、92%だった。チオ硫酸ナトリウムに関連する高グレードの毒作用はほぼ見られなかった。...
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