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後部角膜水疱、CEC密度は長期安定も弱視の可能性あり

2018年8月7日  Cornea

日本で後部角膜水疱(PCV)患者の角膜の水疱が角膜内皮細胞(CEC)密度および弱視に及ぼす影響を評価すべく、患者14例(18眼)を対象に後ろ向き研究を実施。14例のうち10例がPCV、4例は両眼性のPCVまたは後部多形性角膜ジストロフィ(PPCD)疑いの診断を受けていた。 その結果、追跡期間164.2±25.4カ月で、PCV患者と両眼性PCVまたはPPCD疑い患者いずれのCEC密度も減少傾向になかった。PCV患者では、健常眼の方が角膜水疱眼よりも平均最高矯正視力が有意に高かった(logMAR視力で-0.10±0.06 vs. 0.05±0.13、P=0.012)。罹患した9眼(1眼は網膜萎縮のため除外)のうち4眼が弱視で、その全4眼が2ジオプター超の乱視だった。...