術前の炭水化物負荷、筋肉量低下防ぐも術中深部体温上げず

日本で腹腔鏡下結腸癌手術を施行した患者64例を対象に、術前炭水化物負荷（CHO）の術中体温にもたらす効果を単施設前向き無作為化比較臨床試験で検討した。 その結果、対照群とCHO群の手術開始後の深部体温は90分後（36.26 ± 0.41 vs. 36.05 ± 0.43°C、P＝0.0233）、120分後（36.30 ± 0.44 vs. 36.06 ± 0.50°C、P＝0.0283）、150分後（36.33 ± 0.50 vs. 36.01 ± 0.56°C、P＝0.0186）のいずれもCHO群で有意に低かった。体重減少（対照群 vs. CHO群：- 1.6 ± 0.8 vs. - 0.9 ± 1.4 kg、P＝0.0304）および下肢筋量減低下（同- 0.7 ± 0.7 vs. - 0.3 ± 0.6 kg、P＝0.0110）では有意な差が見られた。...