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肥満パラドックスの謎が解明? 体脂肪量と全死亡に正の相関

2018年8月14日  British Medical Journal

米国でHealth Professionals Follow-up Studyに参加した男性3万8006人(40-75歳)を対象に、脂肪量や体格指数(BMI)と死亡との関連を前向きコホート研究で検討。国民健康栄養調査に基づく予測式で除脂肪体重および体脂肪量を推算した。 その結果、BMIと全死亡にJ字型の関連を認めた。、体脂肪量予測値と全死亡には強い正の相関があったが、除脂肪体重予測値と全死亡にはU字型の関連が見られた。体脂肪量予測値が上位20%の男性は下位20%の男性に比べて、原因別死亡のハザード比が心血管疾患1.67(95%CI 1.47-1.89)、癌1.24(同1.09-1.43)、呼吸器疾患1.26(同0.97-1.64)だった。除脂肪体重予測値と心血管疾患死および癌死の間にはU字型の関連が見られたが、呼吸器疾患死との間には強い逆相関(傾向のP<0.001)が示された。...