直腸癌のTEM術後合併症、高齢者の罹患率18.5％

経肛門的内視鏡下マイクロサージェリー（TEM）を施行した直腸癌患者693例を対象に、高齢患者でのTEMの安全性を観察研究で検討。患者を75歳未満（若年群）429例、75-84歳（高齢群）220例、85歳以上（超高齢群）44例に分類し比較した。 その結果、全体的な術後罹患率は、若年群の20.3％から、高齢群25.9％、超高齢群34.1％へと、年齢とともに増加する傾向にあった。手術合併症が患者の18.5％（693例中128例）で認められたが有意な群間差はなかった。最も頻度の高い合併症は直腸出血16.1％だった。手術に直接関連しない合併症罹患率には有意差が見られ、高齢群7.3％（220例中16例）、超高齢群15.9％（44例中7例）だった（P＝0.013）。...