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ペニシリンアレルギー患者、MRSAとC. difficile感染症リスク高い

2018年8月14日  British Medical Journal

英国でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)およびクロストリジウム・ディフィシル菌(C. difficile)の成人非保菌者30万1399例を対象に、ペニシリンアレルギーとMRSAおよびC. difficile感染症との関連を集団ベースのマッチドコホート研究で検討した。 中央値6.0年の追跡期間中、非アレルギー群と比較したペニシリンアレルギー群6万4141例のMRSA感染症発症の調整ハザード比は1.69(95%CI 1.51-1.90)、C. difficile感染症では1.26(同1.12-1.40)だった。ペニシリンアレルギー群の調整後の抗菌薬使用発生率は、マクロライド系薬4.15(同4.12-4.17)、クリンダマイシン3.89(同3.66-4.12)、フルオロキノロン系薬2.10(同2.08-2.13)だった。βラクタム系代替抗菌薬の使用増加が、MRSA感染症リスクの55%上昇、C. difficile感染症リスクの35%上昇に寄与した。...