インスリンアナログとNPH製剤、入院リスクに有意差なし

米国で基礎インスリン療法を開始した2型糖尿病患者2万5489例を対象に、持効型インスリンアナログ開始とプロタミン含有中間型（NPH）インスリン開始による低血糖関連の救急科（ED）受診または入院のリスクおよび血糖値改善効果を後ろ向き観察研究で比較した。 その結果、平均追跡期間1.7年の低血糖関連ED受診または入院発生件数は、インスリンアナログ群1928例で39件（1000人年当たり11.9件）、NPHインスリン群2万3561例で354件（同8.8件）だった（群間差同3.1件［95％CI- －1.5-7.7］、P＝0.07）。インスリン開始1年以内のHbA1c値は、インスリンアナログ群では9.4％から8.2％へ低下し、NPHインスリン群では9.4％から7.9％へ低下した（血糖管理調整後の差分の差分－0.22％［95％CI －0.09％-－0.37％］）。...