糖尿病網膜症へのラニビズマブ vs. 光凝固法

米国でラニビズマブ硝子体内投与または汎網膜光凝固を用いて治療した増殖糖尿病網膜症328眼およびベースラインで視力障害を来す糖尿病性黄斑浮腫（DME）がなかった302眼を対象に、視力変化またはDME発症の関連因子を多施設無作為化臨床試験データの事後解析で検討した。 その結果、ラニビズマブ群では関連因子は特定されなかった。光凝固群では、視力悪化とヘモグロビンA1c高値（1％上昇につき－0.6文字、continuous P＝0.03）、重症糖尿病網膜症（高リスク以上と中等症以下の差－2.8文字、 continuous P＝0.003）、DME発症とヘモグロビンA1c高値（1％上昇につきハザード比1.31、95％CI 1.13-1.52、continuous P＜0.001）および重症糖尿病網膜症（高リスク以上と中等症以下のハザード比1.46、同0.73-2.92、continuous P＝0.03）に関連が見られた。...