妊娠中の血小板減少症、実態を調査

出産女性7351例と非妊娠女性8885例の血小板数を対象に、妊娠期間中の血小板減少症発症率を比較。出産女性のうち2586例に妊娠関連合併症、197例に血小板減少症関連の既存疾患があった。 その結果、合併症がない妊娠女性の妊娠初期（平均妊娠期間8.7週）の平均血小板数は25万1000/mm3で、非妊娠女性の27万3000/mm3に比べ低かった（P＜0.001）。妊娠関連合併症のない妊娠女性の方が合併症のある妊娠女性より、出産時の血小板数15万/mm3未満だった割合が少なかった（9％ vs. 11.9％、P＝0.01）。妊娠から出産までの期間中、血小板数10万/mm3未満になった妊娠女性の割合は、合併症なし群1.0％、合併症あり群2.3％だった。...