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生殖補助医療と非浸潤性乳癌・卵巣癌リスクの関連

2018年8月31日  British Medical Journal

英国で1991-2010年に生殖補助医療を受けた女性25万5786例を対象に、卵巣癌、乳癌、子宮体癌リスクを集団ベースの大規模コホート研究(追跡225万7789人年)で検討した。 その結果、子宮体癌の有意なリスク上昇は見られなかった(標準化罹患比1.12、95%CI 0.95-1.30)。浸潤性乳癌の有意なリスク上昇はなかったが(同0.96、0.92-1.00)、非浸潤性乳癌のリスクが上昇し(同1.15、1.02-1.29)、治療サイクル数増加との関連を認めた(P=0.03)。卵巣癌は浸潤性(同1.40、1.24-1.58)および境界悪性腫瘍(同1.36、1.15-1.60)いずれもリスク上昇が見られたが、子宮内膜症または出産回数の少ない女性に限定された。著者らは、患者背景に起因する可能性が示唆されるため、モニタリングの継続が不可欠だと考察している。...