1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. BRAF変異型大腸癌肝転移の臨床転帰と予後因子を分析

BRAF変異型大腸癌肝転移の臨床転帰と予後因子を分析

2018年9月3日  Annals of Surgery

2001-16年に3施設で肝切除術を施行した大腸癌肝転移患者4124例のうち、転移巣の完全切除が得られBRAF遺伝子変異の有無が判明している1497例を対象に、臨床転帰と予後因子を解析した。 その結果、BRAF遺伝子野生型例と比較して変異型例は、高齢でASA術前身体状態のスコアが高く、肝転移は同時性で複数かつ小さい傾向にあった。全生存期間(OS)中央値は野生型81カ月、変異型40カ月(P<0.001)、無再発生存期間(RFS)中央値はそれぞれ22カ月、10カ月だった(P<0.001)。変異型のOS不良因子はリンパ節転移陽性原発腫瘍、癌胎児性抗原(CEA)>200μg/L、臨床リスクスコア(CRS)≧4だった。...