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強化降圧療法中の腎機能低下と死亡リスク

2018年9月3日  Journal of the American Society of Nephrology

腎臓病の血圧管理効果を評価した無作為化試験2件(AASK試験、MDRD試験)の参加者1660例を対象に、強化降圧治療中の急激な腎機能低下と死亡リスクの関連を検討した。 その結果、強化療法群の推算糸球体濾過量(eGFR)低下率5%以上20%未満の患者は、低下率5%未満の標準降圧療法群患者と比較して生存利益があったが(ハザード比0.77、95%CI 0.62-0.96)、標準療法群では同等だった(同1.01、0.81-1.26)。強化療法群ではeGFR 20%以上の低下は死亡リスクとの関連を認めなかったが(同1.18、0.86-1.62)、標準療法群では死亡リスク上昇との関連が認められた(同1.40、1.04-1.89)。...