大腸新生物切除後の局所再発に内視鏡的治療が有効

大腸新生物の内視鏡的切除術後の局所再発に対し内視鏡的治療を施行した患者74例を対象に、治療法、治療転帰および再発率を検討。 74例中49例が再発治療前に腺腫と診断され、そのうち15例（微小病変のみ）にコールドポリペクトミー、26例に内視鏡的粘膜切除術（EMR）、8例に内視鏡的粘膜下層剥離術（ESD）を施行した。EMRとESDの一括（en bloc）切除率はそれぞれ53.8％、100％で（P＝0.030）。EMR群の2例が局所再発した。残る25例は癌と診断され、7例にEMR、18例にESDを施行した。一括切除率はそれぞれ28.6％、83.3％で（P＝0.017）、EMR群の3例が再発した。...