1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 肩インピンジメント症候群への関節鏡下術、偽手術を超える利点なし

肩インピンジメント症候群への関節鏡下術、偽手術を超える利点なし

2018年9月10日  British Medical Journal

肩インピンジメント症候群患者210例を対象に、関節鏡視下肩峰下除圧術(ASD)の肩痛に対する効果を無作為化比較試験で検証した。追跡期間は2年間で、主要評価項目は2年時点での安静時および上肢運動時の肩痛VASスコアとし、臨床的に意義のある最小の差を15点と設定した。 その結果、ASD群と関節鏡検査(対照の偽手術)群の疼痛VAS群間差(ASD群-関節鏡検査群)は、安静時-4.6点(P=0.18)、上肢運動時-9.0点(P=0.054)だった。ASD群と運動療法群の疼痛VAS群間平均差(ASD群-運動療法群)は、安静時-7.5点(P=0.023)、上肢運動時-12.0点(P=0.008)で統計学的有意差が見られたが、臨床的に意義のある差ではなかった。...