女性のAAA検診、費用対効果低い

英国で男性用腹部大動脈瘤（AAA）検診プログラムを女性に適用した場合の便益と費用対効果を質調整生存年、増分費用対効果などを比較して評価する決定モデルを用いて検討した。 男性用検診プログラムを女性に用いた場合（65歳時に受診、大動脈直径≧3.0cmでAAAと診断、≧5.5cmで修復術検討）、30年間の増分費用対効果は質調整生存年1年獲得当たり3万ポンド、AAA関連死を1件防ぐために必要な検診対象者数は3900例、過剰診断率33％と推定された。検診プログラムを女性用に修正した場合（70歳時に受診、2.5cmでAAAと診断、5.0cmで修復術検討）、増分費用効果比は質調整生存年1年獲得当たり2万3000ポンド、AAA関連死を1件防ぐために必要な検診対象者数は1800例、過剰診断率55％と推定された。...