血中遊離テストステロン値と前立腺癌リスク

血中遊離テストステロン低値と前立腺癌低リスクの関連を前向き試験20件の個別参加者データ（前立腺癌患者6933例と対照1万2088例）の解析により検討した。 その結果、遊離テストステロン低値（最低十分位群）の男性は高値（第2十分位から最高十分位群）の男性に比べ、前立腺癌リスクが低かった（オッズ比0.77、95％CI 0.69-0.86、P＜0.001）。腫瘍の悪性度による異質性が認められ（異質性のP＝0.01）、遊離テストステロン低値が低悪性度の前立腺癌のリスク低下（オッズ比0.76、95％CI 0.67-0.88）、高悪性度の前立腺癌の非有意なリスク上昇（同1.56、0.95-2.57）と関連が認められた。...