バレット食道患者2557例を対象に、プロトンポンプ阻害薬(PPI)エソメプラゾールとアスピリンの転帰改善効果を無作為化試験で検討した(AspECT試験)。全死亡、食道腺癌または高度異形成の発生までの時間を主要複合評価項目とした。 その結果、低用量PPI投与群(20mg/日)よりも高用量PPI投与群(80mg/日)で、主要評価項目の発生までの時間が長くなった(時間比1.27、95%CI 1.01-1.58 、P=0.038)。アスピリン投与の有無による有意差は認められなかった(同1.24、0.98-1.57、P=0.068)。高用量PPI+アスピリン併用群は低用量PPI単独群に比べて最も強い作用を示した (同1.59、1.14-2.23、P=0.0068)。...
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