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AKI回復にEGFR依存性YAP活性化が重要な役割

2018年9月20日  専門誌ピックアップ

Hippo経路の下流エフェクターYes結合タンパク質(YAP)とPDZ結合モチーフを有する転写コアクチベーター(TAZ)の腎近位尿細管上皮細胞(RPTC)での活性化と、急性腎障害(AKI)からの回復への関与を検討。YAP発現にはAKI例および対照の腎臓生検試料を、YAPおよびTAZ活性化にはヒト培養RPTCおよびノックアウトマウスを用いた。 その結果、ベルテポルフィンによるYAPとTEAD転写因子複合体の相互作用の阻害またはRPTCでのYAPの条件付き欠損によって腎臓の虚血再灌流障害(IRI)からの回復が遅れたが、TAZ欠損の影響は認めなかった。IRIに反応してEGFR-PI3K-Akt経路が活性化し、YAP活性化シグナルを伝達して細胞周期の進行を促進することが示された。...