超早産児、成人期視力悪化の予測因子―19年追跡結果
超早産(EP)または正期産で出生した若年成人177例354眼(EP 226眼および対照の正期産128眼)を対象に、網膜内層厚および外層厚と視力転帰の関連を19年間の前向き観察研究で検討した(EPICure@19試験)。EP群の50%が未熟児網膜症(ROP)診断歴なし、38%は診断されたが治療の必要なしと判断、13%は治療歴があった。 その結果、対照眼に比べEP眼の網膜内層および外層が有意に厚く、最良矯正視力(BCVA)が有意に低かった。EP眼では、ROP診断歴なし群と診断歴はあるが治療しなかった群の網膜層厚およびBCVAは同等だった。ROP治療群では網膜層厚が増加し視力が低かった。網膜内層厚がBCVA悪化と中等度の相関を示したが(r=0.30、P<0.001)、網膜外層厚との相関は認めなかった。多変量回帰分析では、網膜神経節細胞層厚が独立した有意なBCVAの予測因子だった。...
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