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冠動脈疾患発症に関わる腸内細菌を特定

2018年9月25日  専門誌ピックアップ

日本で冠動脈疾患(CAD)患者および冠危険因子を有する非CAD対照の糞便検体を用いて、アテローム性動脈硬化症の進行に関連する腸内細菌を特定。さらに、アテローム性動脈硬化症頻発マウスで、特定した細菌種とアテローム性動脈硬化の関連の根底にある機序を調査した。 糞便検体での16S rRNA遺伝子配列決定により、非CAD例と比べCAD例ではBacteroides vulgatusおよびBacteroides doreiが有意に少ないことが分かった。アテローム性動脈硬化症頻発マウスでは、B. vulgatusおよびB. doreiの強制経口投与により動脈硬化の病巣形成が減弱した。CAD例の糞便中のリポ多糖濃度が有意に上昇しており、B. vulgatusおよびB. doreiの存在量と負の相関があった。...