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多剤耐性HIV-1へのibalizumab、P3で高い抗ウイルス活性

2018年9月26日  New England Journal of Medicine

複数の抗ウイルス療法が奏効しなかった多剤耐性ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV-1)成人感染患者40例を対象に、ヒト化IgG4モノクローナル抗体ibalizumabの有効性を第III相試験で検討した(TMB-301試験)。全例が各自最適化した標準治療を併用。14日時のベースラインからの0.5 log10コピー/mL以上のウイルス量減少を主要評価項目に規定した。 その結果、主要評価項目達成率は83%だった(コントロール期間との比較のP<0.001)。ウイルス学的失敗またはリバウンドが見られた患者10例のうち9例でibalizumabに対する感受性がベースラインよりも低下していた。最も頻度の高い有害事象は下痢(20%)だった。基礎疾患関連の原因により4例が死亡し、うち1例にibalizumab関連と思われる免疫再構築症候群が発症した。...