低リスク前立腺癌、悪性度上昇因子に「高齢」

監視療法中の極めて低リスクまたは低リスク前立腺癌（PCa）1625例（41-81歳）を対象に、年齢と生検時グレードグループ（GG）3以上（グリーソンスコア≧4＋3）への上昇との関連を検討した。 その結果、5年間のGG3以上への再分類発生率は60歳未満4％、60-69歳7％、70歳以上14％だった（P＜0.001）。診断時の年齢、人種、診断時のPSA密度および腫瘍体積で調整した多変量解析では、高齢がGG3以上への再分類と関連した（10歳増加当たりのハザード比2.19、P＜0.001）。根治的前立腺摘除術（RP）を施行した男性では、高齢男性が前立腺摘除時の悪性度再分類（前立腺摘除時のGG＞生検時GG）率が高かった（P＜0.05）。...