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急性特発性脳内出血の出血量増加予測因子を特定

2018年10月2日  専門誌ピックアップ

急性特発性脳内出血患者の出血量増加の絶対リスクおよび予測因子を明らかにすべく、観察コホートと無作為化試験36件の患者データ(5435例)を系統的レビューとメタ解析で検討。さらに予測モデルを開発、検証し、CT血管造影の付加価値を評価した。 多変数モデルにより、症状発現から撮像までの時間(オッズ比0.50、95%CI 0.36-0.70、P<0.0001)、ベースライン撮像時の脳内出血量(同7.18、4.46-11.60、P<0.0001)、抗血小板療法実施(同1.68、1.06-2.66、P=0.026)、抗凝固療法実施(同3.48、1.96-6.16、P<0.0001)が、出血量増加の独立した予測因子であることが示された(C-index 0.78、95%CI 0.75-0.82)。同モデルにCT血管造影での“spot sign ”を追加したことで(オッズ比4.46、95% CI 2.95-6.75、P<0.0001)、C-indexが0.05増加した。...