網膜SD-OCT測定値、アルツハイマー病と関連

網膜のスペクトラルドメイン光干渉断層計（SD-OCT）測定値とアルツハイマー病（AD）および軽度認知障害との関連を横断研究30件（AD 1257例、軽度認知障害305例、対照1460例）の系統的レビューとメタ解析で検討した。 その結果、対照に比べAD患者の神経節細胞内網状層厚（標準化平均差［SMD］－0.46、95％CI －0.80-－0.11、I2＝71％）、神経節細胞複合体厚（SMD －0.84、95％CI －1.10-－0.57、I2＝0％）、黄斑体積（SMD －0.58、95％CI －1.03-－0.14、I2＝80％）、黄斑厚（SMD－0.52から－0.74）に有意差が見られた（いずれもP＜0.001）。AD患者の乳頭周囲網膜神経線維層厚（SMD －0.67、95％CI －0.95-－0.38、I2＝89％）および脈絡膜厚（SMD －0.88-－1.03）は対照より薄かった（いずれもP＜0.001）。...