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画像読影“トリアージ”が研修医教育にも有用

2018年10月5日  専門誌ピックアップ

単一施設でCT検査とMRI検査計2万6786件を対象に、改良型画像読影システム“Triage Reader”導入後の放射線科作業環境改善にもたらす効果を従来の読影システムと比較した。従来システムでは、全読影作業はほとんどその日のうちに終えた。新システムでは、放射線科研修医が検査後直ちに画像を読影、画像所見に基づき優先度のタグを付けた。優先度の高い症例から順に対処し、優先度の低い症例は翌日評価した。 その結果、新システムを利用することで、夕方の平均読影数が減少した(P=0.009)。緊急性の高い症例の報告が完了するまでの時間は平均4.26時間から1.97時間へ短縮した(P<0.0001)。研修医1人当たりの経験症例数は平均5.4例から28.7例へ増加した(P<0.001)。主観的評価で「読影効率」と「診療への寄与」に有意な改善が見られた。...