薬剤溶出ステントの5年転帰、Orsiro vs. Xience

超薄型ストラットと生分解性ポリマーを使用したシロリムス溶出ステント（Orsiro）の安全性と有効性を薄型ストラットと耐久性ポリマーを使用したエベロリムス溶出ステント（Xience）と比較したBIOSCIENCE試験登録患者の5年転帰を評価。対象は、5年間の追跡が完了した慢性安定型冠動脈疾患または急性冠症候群患者2008例。主要転帰は、心臓死、標的血管に起因する心筋梗塞、臨床的症状による標的病変再血行再建術の複合とした。 複合主要転帰の標的病変不全が発生したのは、シロリムス溶出ステント群198例（累積発生率20.2％）、エベロリムス溶出ステント群189例（18.8％）だった（率比1.07、95％CI 0.88-1.31、P＝0.487）。全死亡率は、シロリムス群の方がエベロリムス群よりも有意に高かった（14.1％ vs. 10.3％、率比1.36、95％CI 1.06-1.75、P＝0.017）が、これは非心血管死の差に起因していた。...