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冠動脈炎の新バイオマーカー、予後予測に有用

2018年10月17日  Lancet

冠動脈炎を非侵襲的に検出する新規バイオマーカー、血管周囲脂肪減衰指数(FAI)の臨床転帰予測能を解析コホート1872例と検証コホート2040例の前向きデータの事後解析で検討した(CRISP CT試験)。3つの主要冠動脈(右冠動脈近位部、左冠動脈前下行枝、左冠動脈回旋枝)で血管周囲FAIを評価した。 両コホートで、右冠動脈近位部および左冠動脈前下行枝の血管周囲FAI高値が全死亡および心臓死の予測因子で、互いに強い関連を認めた。このため、右冠動脈の血管周囲FAIを全体的な冠動脈炎の代表的バイオマーカーとして解析に使用した(心臓死の予測に関して、解析コホートではハザード比2.15、95%CI 1.33-3.48、P=0.0017、検証コホートでは同2.06、1.50-2.83、P<0.0001)。血管周囲FAIにより、両コホートでリスクの判別が改善された。...