肥満治療薬lorcaserinで心血管イベント増加せず

アテローム動脈硬化性心血管疾患または複数の心血管危険因子を有する過体重または肥満患者1万218例を対象に、選択的セロトニン2C受容体アゴニストlorcaserinの心血管安全性を検討した（CAMELLIA-TIMI 61試験）。 その結果、1年時の5％以上の減量達成率はlorcaserin群38.7％、プラセボ群17.4％だった（オッズ比3.01、95％CI 2.74-3.30、P＜0.001）。追跡期間中央値3.3年での1年当たりの主要心血管イベント（心血管死、心筋梗塞または脳卒中）発生率はlorcaserin群2.0％、プラセボ群2.1％（ハザード比0.99、95％CI 0.85-1.14、非劣性P＜0.001）、1年当たりの有効性主要評価項目（主要心血管イベント、心不全、不安定狭心症による入院または冠動脈再建術）発生率は4.1％、4.2％だった（同0.97、0.87-1.07、P＝0.55）。...