中等度心血管リスク者への1次予防にアスピリン無効

7カ国で心血管疾患の中等度リスク患者1万2546例を対象に、アスピリンの心血管イベント一次予防効果および安全性を多施設無作為化プラセボ対照二重盲検試験（ARRIVE試験）で検討した。 その結果、追跡期間中央値60カ月での主要複合評価項目（心血管死、心筋梗塞、不安定性狭心症、脳卒中または一過性虚血性発作）発生率はアスピリン群4.29％、プラセボ群4.48％（ハザード比0.96、95％CI 0.81-1.13、P＝0.6038）、消化管出血イベント発生率は0.97％、0.46％だった（同2.11、1.36-3.28、P＝0.0007）。重篤な有害事象および全有害事象発生率はともに両群同等だった。治療関連有害事象発生率はアスピリン群16.75％、プラセボ群13.54％と低かった（P＜0.0001）。...