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NDMA混入バルサルタンの癌リスク/BMJ誌

2018年10月19日  British Medical Journal

デンマークで癌の既往のない40歳以上のバルサルタン使用者5150例を対象に、N-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が混入したバルサルタン製剤への曝露による癌リスクを全国コホート研究で検討した。 中央値4.6年の追跡の結果、NDMA非曝露群(3625例、追跡7344人年)で104件、NDMA曝露群(3450例、追跡1万1920人年)で198件の癌が発生した。全癌(非悪性黒色腫皮膚癌を除く)の調整後ハザード比は1.09(95%CI 0.85-1.41)で、用量反応関係を示すエビデンスはなかった(P=0.70)。個々の癌については、NDMA曝露群で大腸癌(ハザード比1.46、95%CI 0.79-2.73)および子宮癌(同1.81、0.55-5.90)のリスク上昇が見られたが、有意差は認められなかった。...