1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 手術中の有害事象、研修医より指導医の経験の影響大

手術中の有害事象、研修医より指導医の経験の影響大

2018年10月23日  専門誌ピックアップ

指導医と助手の研修医が施行した腹部手術7685例を対象に、指導および研修医の経験が術中有害事象(AE)発生に及ぼす影響を検討。指導医の経験を6年未満、6-13年、13-20年、20年超に分類し、研修医の経験レベルをジュニア(卒後年数1-3年目)とシニア(卒後年数4年目または5年目)に分類した。 指導医の経験年数別の術中AE発生率は、6年未満2.7%、6-13年1.7%、13-20年2.4%、20年超1.4%だった。経験20年超の外科医の術中AE発生リスクは経験6年未満の外科医に比べて有意に低かった(オッズ比0.52、95%CI 0.32-0.86、P=0.011)。研修医が参加した手術の術中AE発生率はジュニア研修医1.2%、シニア研修医2.3%だったが、多変量解析のリスク調整後では、研修医の経験値は術中AE発生率に影響を及ぼさなかった。...