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ACSへのPCI、経橈骨 vs. 大腿動脈

2018年10月26日  Lancet

欧州で侵襲的治療施行の急性冠症候群(ACS)患者8404例を対象に、橈骨アクセスと大腿アクセス、抗凝固薬bivalirudinと未分画ヘパリン、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後のbivalirudin投与の有無の安全性および有効性を比較したMATRIX試験の最終1年転帰を評価。 その結果、主要有害心血管イベント(MACE:全死亡、心筋梗塞または脳卒中)発生率に橈骨群と大腿群に差はなかったが(率比0.89、95%CI 0.80-1.00、P=0.0526)、純臨床有害事象(非冠動脈バイパス術関連の大出血またはMACE)発生率は橈骨群の方が低かった(同0.87、0.78-0.97、P=0.0128)。bivalirudinはヘパリンに比べMACEおよび純臨床有害事象発生率低下とは関連しなかった(同0.94、0.83-1.05、P=0.28、0.91、0.81-1.02、P=0.10)。緊急標的血管血行再建、ステント血栓症、純臨床有害事象発生率にPCI後bivalirudin投与の有無による差はなかった(同0.99、0.84-1.16、P=0.90)。...