頸椎骨折の評価にCTA併用は有用か

鈍的外傷後の急性頸椎骨折の評価時に、コンピュータ断層撮影（CT）とコンピュータ断層撮影血管造影（CTA）併用することによる頸椎骨折管理の変化を検討。傾向スコアによるマッチングを用いて、CT＋CTA群とCTのみ群のそれぞれ644例を対象とした。 その結果、CTAによって、確定または不確定の椎骨動脈損傷が113例で診断され、62例に対して抗血栓療法が推奨された。CTのみ群では、11例で他の画像診断時に偶発的に椎骨動脈損傷が診断され、8例に抗血栓療法が推奨された。抗血栓療法を開始した結果、CT＋CTA群2例に大出血の有害事象が発生した。両群ともに予防できる脳卒中はなかった。...