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大腸癌、便ヘモグロビン定量値の至適閾値は?

2018年10月31日  Annals of Internal Medicine

米国で大腸癌検査の対象となり、免疫化学的便潜血検査(FIT)を受けた50-75歳の成人64万859人を対象に、ヘモグロビン定量値の至適閾値を後ろ向きコホート研究で検討した。 2年間追跡した結果、1245人(0.19%)が大腸癌と診断された。陽性閾値を30μg/gから20μg/gにすると、癌検出率は66.0%から74.3%へ、10μg/gにすると79.3%へ上昇した。癌1件の検出につき陽性と判定される件数は、30μg/gで43件、20μg/gで52件、10μg/gで85件へと増加した。従来のFIT閾値20μg/gでは、癌検出率は加齢により低下し(50-59歳79.0%、60-69歳73.4%、70-75歳68.9%、P=0.009)、女性より男性の方が高かった(70.6% vs. 77.0%、P=0.011)。...