高齢者へのアスピリンに1次予防効果なし
2018年11月1日
New England Journal of Medicine
オーストラリアおよび米国で、心血管疾患、認知症、障害を伴わない地域居住の健康高齢者1万9114人を対象に、アスピリンによる心血管(CV)イベントの一次予防効果を検討した(ASPREE試験)。 その結果、追跡期間中央値4.7年での心血管疾患(致死性冠動脈疾患、非致死性心筋梗塞、脳卒中、心不全での入院)発症率はアスピリン群で1000人年当たり10.7件、プラセボ群は11.3件だった(ハザード比0.95、95%CI 0.83-1.08)。1000人年当たり大出血発生率はアスピリン群8.6件、プラセボ群6.2件だった(同1.38、95%CI 1.18-1.62、P<0.001)。...
m3.comは、医療従事者のみ利用可能な医療専門サイトです。会員登録は無料です。