アトピー性皮膚炎のQOL評価尺度3種、いずれも有用

成人アトピー性皮膚炎（AD）患者340例を対象に、QOL評価尺度3種（DLQI、ItchyQOL、5-D itch scale）の評価項目の特性を自己記入式質問票および皮膚検査により比較した。 その結果、3種とも内容の妥当性は良好で、DLQI、ItchyQOLの平均、5-D itch scaleいずれもAD症状（POEM）の頻度およびかゆみの強さ（かゆみNRS）との相関は強く、AD重症度（EASI、SCORAD）との相関は中等度だった（Spearmanの相関係数、いずれもP＜0.0001）。DLQIおよび5-D itch scaleともに内的整合性は良好だった（Cronbachのα係数：0.88、0.82）が、ItchyQOLには過剰な項目（α係数=0.96）も含まれていると考えられる。評価尺度3種の全スコアで良好な反応性が認められ、臨床試験および実臨床での使用に適していることが示された。...