研修医の抑うつ症状、首尾一貫感覚スコアと有意に関連

日本の卒後教育病院251施設で臨床研修開始直前のスクリーニングで抑うつ症状が見られなかった研修医2935人を対象に、ストレス対処能力の指標となる首尾一貫感覚（sense of coherence：SOC）がその後のうつ病発症予測因子となるかを全国縦断研究で検討。初回調査回答者は1738人、その中でフォローアップ調査回答者は1169人だった。 その結果、臨床研修2年時の抑うつ症状新規発症率は全体で19.5％、SOCスコアの低値群で33.3％、中等値群で18.2％、高値群で11.4％だった（P＜0.01）。SOCスコア高値群に対する低値群の調整後抑うつ症状新規発症オッズ比は2.04だった。...