腹腔鏡下胃切除術時の新たな肝圧排法が有用
2018年11月6日
Surgical Endoscopy
腹腔鏡下幽門側胃切除術を施行した早期胃癌患者229例を対象に、新たに開発したクリッピングおよび縫合によるフレキシブル肝圧排法(FLICS)の安全性および有用性を後ろ向き解析で検討した。 その結果、手術時間は傾向スコアでマッチングさせたネイサンソンリトラクター使用群に比べFLICS群で有意に短縮したが、手術時の出血量に差はなかった。両群ともに術後の血清肝酵素値が増加したが、急速に改善し、アスパラギン酸アミノ基転移酵素、アラニンアミノ基転移酵素、C反応性蛋白質の術後増加度はFLICS群の方が有意に低かった。いずれの群でも肝圧排に関連する肝障害や重篤な合併症は見られなかった。...
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