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膀胱癌の化学療法、原発癌と二次癌で奏効率に差

2018年11月6日  European Urology

シスプラチンベースの術前補助化学療法と根治的膀胱摘除術を施行した筋層浸潤性膀胱癌患者(原発癌245例、筋層非浸潤癌の治療後に進行した二次癌43例)を対象に、原発癌と二次癌で臨床転帰および遺伝子変異に違いがあるかどうかを後ろ向きコホートで検討した。 その結果、二次癌は原発癌に比べ術前補助化学療法の病理学的奏効率が低く(単変量解析で26% vs. 45%、多変量解析でオッズ比0.4、95%CI 0.18-0.84、P=0.02)、無再発生存率、癌特異的生存率および全生存率が有意に不良だった。エクソーム解析で、原発癌は二次癌に比べERCC2遺伝子のミスセンス変異の検出率が有意に高かった(探索コホート10.9% vs. 1.8%、P=0.04、検証コホート15.7% vs. 0%、P=0.03)。...