骨転移前立腺癌に外照射併用は有効か

骨転移のある前立腺癌患者432例を対象に、アンドロゲン除去療法（ADT）と放射線外照射療法（EBRT）併用が全生存期間（OS）にもたらす効果を無作為化比較試験で検討した（HORRAD試験）。前立腺特異抗原（PSA）中央値は142ng/mLで、患者の67％に5カ所を超える骨転移があった。 中央値47カ月の追跡の結果、OS中央値はADT＋EBRT群45カ月、対照群（ADT単独）43カ月となり（P＝0.4）、OSに有意差は見られなかった（ハザード比0.90、95％CI 0.70-1.14、P＝0.4）。PSA進行までの期間中央値はADT＋EBRT群15カ月、対照群12カ月で統計学的に有意だった（粗ハザード比 0.78、95％CI 0.63-0.97、P＝0.02）。...