1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 肥満薬lorcaserinに糖尿病発症リスク抑制効果

肥満薬lorcaserinに糖尿病発症リスク抑制効果

2018年11月9日  Lancet

過体重または肥満でアテローム性血管疾患リスクを有する患者1万2000例を対象に、選択的セロトニン2C受容体作動薬lorcaserinの糖尿病(DM)予防および寛解効果を無作為化二重盲検プラセボ対照試験で検討した(CAMELLIA-TIMI 61試験)。 中央値3.3年の追跡の結果、lorcaserinはプラセボに比べ、前糖尿病患者の糖尿病発症リスクを19%減少させた(8.5% vs.10.3%、ハザード比0.81、95%CI 0.66-0.99、P=0.038)。lorcaserinによって前糖尿病患者の正常血糖値達成率が上昇し(9.2% vs.7.6%、同1.20、0.97-1.49、P=0.093)、糖尿病患者のHbA1c値が低下した(ベースラインから1年時のプラセボとの差0.33%、95%CI 0.29-0.38、P<0.0001)。ベースラインで糖尿病だった患者では、重篤合併症を伴う重度の低血糖症はまれだったが、lorcaserin投与群の方が頻度が高かった(0.4% vs. 0.1%、P=0.054)。...