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老化による皮膚への肥満細胞蓄積を確認

2018年11月13日  British Journal of Dermatology

肥満細胞が皮膚老化に及ぼす影響を明らかにすべく、若年者(30歳以下)および高齢者(75歳以上)の光保護された皮膚検体を対象に、自然老化の肥満細胞への影響を検討した。 その結果、高齢者の皮膚では若年者の皮膚に比べ肥満細胞、マクロファージ、CD8陽性T細胞の数がそれぞれ40%、44%、90%多かった(P<0.05)。高齢者の皮膚には真皮乳頭層に肥満細胞が多く、脱顆粒発生率は若年者に比べ50%低く(P<0.01)、グランザイムBの共発現が見られた。高齢者の皮膚では肥満細胞とマクロファージおよび神経線維の関連が強く(P<0.05、0.001)、血管との相互作用は弱かった(P<0.0001)。老化した皮膚では血管作動性腸管ペプチド陽性神経線維の発生率が3倍高く(P<0.05)、肥満細胞と強い関連を認めた(P<0.05)。...