敗血症性ショックにエンドトキシン吸着療法、生存率改善せず

血中エンドトキシン活性レベルが高い（0.60以上）の敗血症性ショック患者449例を対象に、ポリミキシンB固定化カラムを用いた血液灌流療法（エンドトキシン吸着療法）の効果を多施設共同無作為化試験で検討した。 その結果、28日時点の死亡率は、血液灌流療法2回（1回90-120分）＋標準治療群37.7％、偽血液灌流療法＋標準治療群34.5％（相対リスク1.09、95％CI 0.85-1.39、P＝0.49）だった。多臓器機能障害スコア（MODS）9超の患者（294例）では、それぞれ44.5％、43.9％（同1.01、0.78-1.31、P＝0.92）だった。いずれも有意な群間差はなかった。...