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悪性黒色腫のMEK阻害薬耐性発現にオートファジーが関与

2018年11月27日  British Journal of Dermatology

BRAF遺伝子変異のある悪性黒色腫に対するMEK阻害薬トラメチニブの投与で誘発される薬剤耐性の発現メカニズムを解明すべく、耐性発現と生存促進性オートファジー(自食作用)誘導の関連を検討した。 その結果、良性母斑に比べ、ステージIII原発性黒色腫患者ではCD271(腫瘍の侵攻性に関与する幹細胞マーカー)およびオートファジーシグナル伝達が増加していた。トラメチニブ誘導性のCD271はオートファジーフラックス(autophagic flux)を減少させ、生存促進性オートファジーの活性化およびMEK耐性を出現させた。オートファジー制御薬により、MEK阻害薬耐性黒色腫細胞の生存の低下を確認した。...